発行日 2006年1月1日
Published Date 2006/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006127546
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27歳男.四肢の浮腫とそう痒感で受診した.顔面と下腿の毛嚢炎および蕁麻疹と診断され,抗アレルギー薬の投与を受けた.好酸球数の急激な増加を認め,全身に浮腫が及んだため入院した.各種検査で皮膚以外に好酸球の浸潤を疑わせる所見を認めなかったことから好酸球性血管浮腫(EAE)と診断した.浮腫が全身に及び,そう痒感に加え疼痛も出現した.prednisoloneを開始した.ステロイド治療を開始後まもなく好酸球数は減少し,入院時に比べて8kgの体重減少と劇的な浮腫の改善を認めた.経過を通じてIL-5とslL-2Rが低下を示した.その後,皮膚科にて毛嚢炎に対して抗生物質が投与されてからは,EAEの再燃を認めず現在にいたっている
©Nankodo Co., Ltd., 2006