発行日 2005年12月1日
Published Date 2005/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006078096
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2型糖尿病患者は近年増加の一途をたどり推定患者数は現在740万人,その予備軍まで入れると1,620万人に達し,さらに1997年からの5年間で250万人増加した.糖尿病の予備軍とも考えられるメタボリックシンドロームの本邦における診断基準がTable 1に示すように新たに策定された.メタボリックシンドロームは腹部肥満を背景として糖尿病,高脂血症,高血圧症などが重なり合って発症する症候群であり,内臓肥満とインスリン抵抗性,メタボリックシンドロームを伴う糖尿病患者の大血管障害が内科臨床におけるトピックスの1つとなっている.本稿では,インスリン分泌の障害機構,内臓脂肪蓄積とインスリン抵抗性,さらに,糖尿病性腎症の新たなエビデンスなどについて概説したい
©Nankodo Co., Ltd., 2005