発行日 2005年11月1日
Published Date 2005/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006012500
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好中球数が500/μl以下,または1,000/μl以下で急速に減少する状態で起こる37.5℃以上の発熱を発熱性好中球減少症という.本症は起因菌が不明なことが多いため,血液培養などの結果を待たずに広域抗生物質の経験的治療を開始する.薬剤はセフェムまたはカルバペネムの単独療法か,それにアミノ配糖体を加えた併用療法を選択する.効果判定はまず開始3~4日後に行うが,5~7日経過しても解熱しない場合には経験的な抗真菌薬投与を行う.従来はamphotericin Bが推奨されてきたが,近年はfluconazoleやmicafunginも汎用される
©Nankodo Co., Ltd., 2005