発行日 2005年11月1日
Published Date 2005/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006012496
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日本呼吸器学会の院内肺炎ガイドラインは,原因菌不明例に対しては各種の危険因子と肺炎重症度を組み合わせて4つに群別し,それぞれに選択抗菌薬を推奨した.同ガイドラインは「治療に際しては,当初から広域で強力な抗菌薬を十分量,短期間投与し,かつ施設における抗菌薬の選択をできるだけ偏りのない多様なものとする」ことを基本姿勢とし,抗菌薬の使い分けによる薬剤耐性菌の抑制を図っている.同ガイドラインの全国共同の検証では,推奨薬剤使用群の有効率が有意に高いなどガイドラインの妥当性が実証されたが,軽症のI群がきわめて少ないことや,同じ群でも肺炎の重症度により有効率が異なるなど,次回の改訂に参考となる成績も得られた
©Nankodo Co., Ltd., 2005