消化器手術における抗菌薬の適正使用
特殊な感染症に対する抗菌薬の適正使用 真菌感染症
武田 茂
1
,
岡 正朗
1山口大学 大学院消化器・腫瘍外科学
キーワード:
カンジダ症
,
抗真菌剤
,
消化器外科
,
診療ガイドライン
,
医薬品適正使用
,
術後感染症
Keyword:
Antifungal Agents
,
Candidiasis
,
Digestive System Surgical Procedures
,
Practice Guidelines as Topic
pp.615-619
発行日 2011年6月1日
Published Date 2011/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2011219004
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深在性真菌症に消化器外科領域で遭遇することは比較的まれであるが、治療が遅れると重篤化し、予後不良となるので注意が必要である。確定診断が困難な場合も多いが、特に中心静脈カテーテル留置などのハイリスク患者では、臨床所見や血清β-Dグルカン値から早期に抗真菌薬による治療を開始する必要がある。本稿では、主にカンジダ症に対する診断や治療についてわが国および米国のガイドラインを参考に述べる。
©Nankodo Co., Ltd., 2011