発行日 2005年8月1日
Published Date 2005/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2005291092
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19歳女.発熱及び咽頭痛を主訴に受診し,血液検査で血小板減少と黄疸を指摘された.入院後,抗生物質投与により血小板減少と黄疸は改善したが,発熱は持続し,更には喀痰,咳嗽が出現した.喀痰培養で腸球菌が検出され,抗生物質を変更した.しかしその後胸痛を認め,画像検査で両側胸膜直下に空洞を伴った多発結節影がみられ,血液培養で嫌気性グラム陽性球菌が検出された.又,頭部CTとMRIで右頸動脈血栓症及びリンパ節壊死を認め,Lemierre症候群と診断した.抗凝固療法により症状は急速に改善した
©Nankodo Co., Ltd., 2005