発行日 2005年8月1日
Published Date 2005/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2005253142
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
キメラ型抗CD20抗体rituximabの導入はここ数年のあいだにびまん性大細胞型B細胞リンパ腫の初回治療を大きく変えた.60~80歳の進行期例および60歳以下の低リスク進行期例ではCHOP療法に替わりrituximab併用CHOP(類似)療法が標準治療とみなしうる.若年者では予後良好群でのCHOEP療法,高リスク群での初回治療時の自家造血幹細胞移植併用大量化学療法,低リスク限局期例でのACVBP療法+地固め療法が従来の標準治療の成績を上回ると近年報告された.しかし毒性増強および治療期間延長を伴うものが多く,rituximabの併用により低毒性で有効な治療が確立されることが待ち望まれている
©Nankodo Co., Ltd., 2005