発行日 2005年5月1日
Published Date 2005/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2005191650
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
85歳女.糖尿病の治療中に手指及び足趾に有痛性変色が出現し,精査加療目的で入院となった.画像検査で腹部に広範な動脈硬化がみられ,手指壊疽部からはMRSAが検出された.又,頭部では多発するラクナ梗塞が見られた.インスリンによる血糖コントロールと手指壊疽の治療を行ったが急速に壊疽が進行したため,右環指,右小指,左中指を切断した.全身状態の安定が見られ退院となったが,約3週間後に顔面蒼白,直腸指診で黒色便を認め,上部消化管内視鏡で出血性胃潰瘍と診断された.止血術を行ったが効果なく,出血性ショックで死亡した
©Nankodo Co., Ltd., 2005