発行日 2005年3月1日
Published Date 2005/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2005108043
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膠原病は原因不明の炎症性疾患であり,治療には副腎皮質ステロイド薬が第一選択薬剤として用いられる.ステロイド抵抗性の病態には免疫抑制薬が用いられるが,保険適用外である.関節リウマチの治療薬としてTNF-α阻害薬が開発され,高い有効性をあげている一方で感染症の併発などの有害事象が問題となっている.全身性エリテマトーデスの死因の第一位は免疫抑制による日和見感染症である.多発性筋炎/皮膚筋炎に合併する間質性肺炎は難治性病態であるが,各種免疫抑制薬の有効性が明らかにされつつある.膠原病の治療成績は向上しつつあるが,治療薬による有害事象の発生に十分な配慮が必要である
©Nankodo Co., Ltd., 2005