発行日 2005年1月1日
Published Date 2005/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2005074313
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
小細胞肺癌は限局型と進展型で治療方針が異なる.現時点の標準的化学療法は4コースのcisplatin+etoposide併用療法(PE療法)あるいはcisplatin+irinotecan併用療法(IP療法)である.限局型では胸部放射線療法の追加により局所制御効果・生存率が向上することが示されており,PE療法を4コース行い,早期に総線量45Gyの加速多分割照射を同時併用する方法が標準的である.さらに,初回治療でCRまたはCRに近い効果が得られた場合は,予防的全脳照射を行うことが勧められる.再発時の治療は確立していないが,治療方針選択のうえで再発部位・型式および初回治療終了から再発までの期間を考慮することが必要である
©Nankodo Co., Ltd., 2005