発行日 2002年12月1日
Published Date 2002/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2003111258
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60歳男.上顎歯肉部の悪性黒色腫のため上顎広範囲切除術を受け,約1年3ヵ月後に心窩部痛が出現した.胃X線,上部消化管内視鏡,生検の各所見より,他臓器に転移を認めず,上顎部を原発とする転移性胃悪性黒色腫と診断した.手術後,化学療法を2クール行い,外来にて経過観察を行っていたが,1年6ヵ月後に多発性肝転移,肺転移のため死亡した.なお,日本において臨床的に診断された転移性胃黒色腫の報告は少なく,手術例は8例である
©Nankodo Co., Ltd., 2002