発行日 2002年4月1日
Published Date 2002/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2002205708
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87歳男.特別養護老人ホームに入所時に糖尿病であったが治療は受けていなかった.両下肢に皮疹が出現し,アレルギー性紫斑病と診断されprednisoloneの内服を開始したが,内服後徐々に食欲不振,意識障害となり精査加療目的で入院となった.臨床的特徴及び検査所見より高浸透圧性非ケトン性糖尿病昏睡(HHNKC)と診断された.高浸透圧性意識障害に対し,生理食塩液の持続点滴及び混合型インスリンの皮下注射を中心とした治療を開始した.第6病日には血糖値が低下し,電解質,浸透圧,BUN,Crは正常化した.意識障害は第4病日に改善が見られ,身体機能の低下も次第に回復し,食事の自己摂取が可能となり退院した
©Nankodo Co., Ltd., 2002