発行日 2002年4月1日
Published Date 2002/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2002200202
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症例1は72歳男.心窩部不快感を始めに,げっぷ,腹満,37℃前後の発熱等の症状が出現した.生化学的所見で異常を認めなかったが,腹部エコー検査を再検したところ右腎上極に径5cm大の腫瘤を認めた.腎細胞癌の疑いで根治的右腎摘除術が施行された.症例2は64歳女.右側腹部痛,げっぷ.不眠,37℃前後の発熱等の症状の出現により,6年間外来通院し検査を繰り返したが特に異常は認めていなかった.スクリーニング目的で腹部CTを施行したところ,左腎に径4cm大の腫瘤を認めた.腎細胞癌の疑いで左根治的腎摘術を施行した.2症例共,術後リンパ節転移,遠隔転移は見られず,外来通院中である
©Nankodo Co., Ltd., 2002