発行日 2001年12月1日
Published Date 2001/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2002076984
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
45歳女.主訴はRaynaud現象,労作時息切れ.入院時白血球減少,CK上昇,抗核抗体陽性,抗RNP抗体・抗トポイソメラーゼI抗体陽性であった.胸部CT像で両下肺背側を中心にすりガラス様陰影が認められ,間質性肺炎が確認され,心電図上低電位を認めた.臨床症状や皮膚生検から全身性硬化症(SSc)と診断した.又,心臓超音波検査から左室壁後側にエコーフリースペースがあり,中等量の心嚢水貯留が確認された.prednisolone(PSL)40mg/dayの内服治療により心エコー上心嚢水は徐々に減少し,息切れの症状も軽快した.又,心電図上の低電位の所見も改善された.以後PSLを漸減,現在PSL15mg/dayで経過観察中であるが心嚢水は消失している
©Nankodo Co., Ltd., 2001