発行日 2001年12月1日
Published Date 2001/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2002073630
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
74歳男.3年前より腹部大動脈瘤,特発性間質性肺炎により経過観察中であった.上部消化管内視鏡検査で粘膜下腫瘍は2cm大で,病理組織学的には中型の軽度異型を有すリンパ球の粘膜固有層,筋板,粘膜下層を含めた著しい増殖が認められた.又,汎B抗原L-26に陽性を示し低悪性度MALTリンパ腫と診断した.ピロリ菌の除菌治療はomeprazole40mg,amoxicillin(AMPC)2,000mg,clarithromycin(CAM)400mgを1週間投与した.除菌治療後,MALTリンパ腫は徐々に小さくなり,6ヵ月後には消失した
©Nankodo Co., Ltd., 2001