発行日 2001年11月1日
Published Date 2001/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2002059625
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19歳男.発熱と胸痛を主訴に緊急搬送され,心膜心筋炎に冠攣縮性狭心症(VSA)を合併した.自覚症状~検査所見などから虚血性心疾患,心膜心筋炎などが疑われた.抗炎症薬,ニトログリセリン製剤,抗生物質の併用療法を行い,状態は安定した.Ach負荷試験では左冠動脈にAchを100μg注入した際に左前下行枝から左回旋枝にかけてび漫性の冠攣縮が起こった.病理学的には急性心筋炎後の状態である可能性も示唆された.経過を通じてウイルス抗体価の上昇は確認されなかったが心膜心筋炎を合併したVSAと診断した
©Nankodo Co., Ltd., 2001