発行日 2001年11月1日
Published Date 2001/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2002068511
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慢性腎不全のため血液透析を受けていた患者に,エリスロポエチン抵抗性の貧血が進行し,直接Coombsテスト陰性,HAMテスト陰性,シュガーウォーターテスト陰性より溶血性貧血は否定的で,骨髄の赤芽球過形成,LDH高値,ハプトグロビン値低値より無効造血が疑われること,更に骨髄染色体異常の存在より骨髄異形成症候群の不応性貧血と診断した.本症例はPSL 10mgを併用しCYA 50mgの比較的低量で効果的であった.経過中,製剤をMEPCに変更することで効果の増強を得たが,薬剤の吸収効率の改善によるものと思われ,CYAの有効性を示すものである
©Nankodo Co., Ltd., 2001