発行日 2001年11月1日
Published Date 2001/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2002067560
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58歳女.顔面外傷後,片側性末梢性顔面神経麻痺をきたした破傷風例を経験した.本症例は顔面外傷後,約2週間の潜伏期を経て発症した.受傷部位と同側の麻痺であり直接外傷の影響も考えられたが,受傷時は麻痺を認めず,当初開口障害等の破傷風典型の症状もみられず,診断に難渋した.開口障害の症状が出現してからは速やかに治療,処置を行った為,全身性破傷風に移行せず,人工呼吸管理することなく軽快した.第二期は2日以上で極期と呼ばれる第三期を経ず,第四期回復期に至った
©Nankodo Co., Ltd., 2001