スポーツ医学
ゴルフスイングにより生じた女性の第7頸椎~第2胸椎棘突起骨折
木戸 健介
1
,
立入 久和
,
西垣 泰典
,
大東 昌史
,
武澤 康信
,
奥田 良樹
1みどりヶ丘病院 整形外科
キーワード:
X線診断
,
胸椎
,
頸椎
,
光子吸収分析
,
骨密度
,
MRI
,
スポーツ障害
,
脊椎骨折
,
大腿骨
,
鎮痛剤
,
動作
,
ゴルフ
,
運動選手
Keyword:
Analgesics
,
Athletic Injuries
,
Cervical Vertebrae
,
Femur
,
Golf
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Movement
,
Radiography
,
Thoracic Vertebrae
,
Absorptiometry, Photon
,
Bone Density
,
Spinal Fractures
,
Athletes
pp.1204-1206
発行日 2017年10月1日
Published Date 2017/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2018005487
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症例は49歳女性で、9ヵ月前、ゴルフ練習中週に4日くらいすると背部痛を自覚し、3週くらい休むと軽快した。背部痛が増強し、左肩関節屈曲が困難となり受診した。単純X線正面像でC7~Th2に棘突起の二重像があり、側面像でC7突起骨折を認めた。MRIでC7~Th2棘突起骨折を認めたが、椎体や脊髄に輝度変化はなかった。骨密度は二重エネルギーX線吸収法で腰椎若年成人平均値(YAM)91%、大腿骨近位部YAM 81%と骨粗鬆症を認めなかった。C7~Th2に棘突起骨折と診断し、鎮痛薬内服投与および貼付剤処方、ゴルフ練習禁止とした。頸部の安静など保存的治療を行い、疼痛は徐々に軽快し、6週後から介護士の仕事に復帰した。2ヵ月後からは1日100球まで、1週間に3日以内に制限し、ゴルフ練習再開を許可した。疼痛の再発はみられない。
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