問題点の検討
腱板修復術後複合性局所疼痛症候群の治療抵抗性となる要因
江川 琢也
1
,
水掫 貴満
,
仲川 喜之
,
澤井 孝一
,
井上 和也
,
田中 康仁
1奈良県立医科大学 整形外科
キーワード:
Prednisolone
,
術後痛
,
疼痛-難治性
,
後向き研究
,
複合性局所疼痛症候群
,
Neurotropin
,
肩腱板損傷
,
Tramadol-Acetaminophen
Keyword:
Rotator Cuff Injuries
,
Pain, Intractable
,
Pain, Postoperative
,
Prednisolone
,
Retrospective Studies
,
Complex Regional Pain Syndromes
,
Neurotropin
pp.1202-1203
発行日 2017年10月1日
Published Date 2017/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2018005486
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2009年1月~2015年4月に腱板整復術を行った409例中、術後経過中に複合性局所疼痛症候群(CRPS)と診断し内服加療した31例(男性18例、女性13例、手術時平均65.1±10.0歳)を対象に、後方視的に検討した。CRPSの発症率は7.6%、改善群21例(男性11例、女性10例)、抵抗群10例(男性7例、女性3例)で単変量解析を行った。内服開始2ヵ月以上症状が持続した群ではCRPSの発症時期が早く、早期に発症するほど治療抵抗性になりやすいことが示唆された。CRPSの発症時期は平均術後5週で、外転枕を除去する時期と合致した。
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