臨床室
ブレード使用Gamma型髄内釘システムにおける合併症の2例
赤坂 嘉之
1
,
友山 眞
1焼津市立総合病院 整形外科
キーワード:
X線診断
,
股関節部骨折
,
髄内固定法
,
骨ネイル
,
術中合併症
,
人工器官機能不全
Keyword:
Bone Nails
,
Fracture Fixation, Intramedullary
,
Hip Fractures
,
Intraoperative Complications
,
Radiography
,
Prosthesis Failure
pp.441-444
発行日 2017年5月1日
Published Date 2017/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2017275238
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症例1は86歳、症例2は96歳女性で、2例ともAO/OTA分類3l-A2.l、生田分類subtype Pであった。症例1はブレードを近位骨片に挿入後、骨片間圧迫中にブレードが大腿骨頭から引き抜けたため、10mm長いラグスクリューに変えて骨片間圧迫を行った。症例2は術後3日にブレードがネイル前方を通過して大腿骨頭に挿入されていたことが分かり、人工骨頭置換術を行った。抜去した髄内釘は前面に切削痕があった。操作中のデバイス接続部の弛みにより、ガイドワイヤーの誤挿入が生じたと考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2017