臨床室
三角骨骨折を合併した豆状骨脱臼に対し豆状骨摘出術を施行した1例
中山 大輔
1
,
有野 浩司
,
大野 晋太郎
,
尼子 雅敏
,
平原 康文
,
根本 孝一
,
千葉 一裕
1防衛医科大学校 整形外科
キーワード:
骨折
,
脱臼
,
手首外傷
,
豆状骨
,
三角骨(手)
,
職業性外傷
Keyword:
Joint Dislocations
,
Wrist Injuries
,
Fractures, Bone
,
Pisiform Bone
,
Triquetrum Bone
,
Occupational Injuries
pp.1356-1359
発行日 2016年12月1日
Published Date 2016/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2017097316
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59歳男性。工事現場で重機のシャベル部分に荷物を乗せようとした際に、右手関節を腕時計の上からシャベルで挟まれ受傷し、救急搬送となった。単純X線・CT・MRI所見より三角骨骨折を伴う豆状骨脱臼と診断され、徒手整復を試みたが整復困難であり、腫脹と創部の状態が落ち着いた受傷後2週目に三角骨骨折部に陥入している豆状骨の摘出術を行った。その結果、退院後2週で原職復帰を果たし、術後6ヵ月の最終観察時点で左右差および手に関する愁訴なく良好な経過が得られている。
©Nankodo Co., Ltd., 2016