臨床室
人工骨頭置換術における下双子筋近位の外旋筋群温存後方アプローチと外閉鎖筋・関節包の修復により後方脱臼を予防した2例
増井 文昭
1
,
為貝 秀明
,
斎藤 雅人
,
中野 信宏
,
黒住 健人
,
阿部 哲士
1千葉西総合病院 整形外科・関節外科センター
キーワード:
股関節脱臼
,
大腿筋
,
大腿骨頸部骨折
,
関節包
,
股関節置換術
,
下双子筋
Keyword:
Femoral Neck Fractures
,
Hip Dislocation
,
Joint Capsule
,
Arthroplasty, Replacement, Hip
pp.1265-1267
発行日 2016年11月1日
Published Date 2016/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2017060213
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症例1:84歳女、症例2:89歳女で、いずれも歩行中に転倒して大腿骨頸部骨折をきたし、後方アプローチによる人工骨頭置換術を施行した。手術に際し、後方脱臼予防の目的で下双子筋より近位の外旋筋群と関節包を温存して人工骨頭を挿入し、更に外閉鎖筋と関節包を修復する術式を行った。両例とも良好な経過が得られ、現在、脱臼は認めていない。以上、本術式の有用性が示唆された。
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