発行日 2015年8月1日
Published Date 2015/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2015339893
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三重県の特別養護老人ホーム一施設の入所者70例(男20例、女50例、平均年齢84歳)を対象に骨密度を計測し、骨粗鬆症の実態を調査した。骨粗鬆症性骨折は40例(57%)に発生しており、入所時に骨粗鬆症治療中であった入所者は7例(10%)であった。ガイドラインに準じて骨粗鬆症と診断された例は58例(83%)であり、入所後に骨粗鬆症性骨折を生じた入所者は4例であった。累積骨折発生率は、入所3ヵ月で3%、6ヵ月で4%であった。特養入所者は骨折リスクが高いために積極的に治療を行う必要があるだけでなく、地域社会に骨粗鬆症について啓発することが重要であると考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2015