経験と考察
足関節外果骨折(Weber分類type B)に対する抗滑走プレート法術後早期荷重の検討
木村 竜太
1
,
関 展寿
,
木戸 忠人
,
千葉 光穂
1秋田労災病院 整形外科
キーワード:
X線診断
,
内固定法
,
骨板
,
術後合併症
,
入院期間
,
スプリント
,
歩行
,
後向き研究
,
治療成績
,
早期医療介入
,
足関節骨折
,
荷重トレーニング
,
短下肢装具
Keyword:
Bone Plates
,
Fracture Fixation, Internal
,
Gait
,
Length of Stay
,
Radiography
,
Postoperative Complications
,
Splints
,
Retrospective Studies
,
Treatment Outcome
,
Early Medical Intervention
,
Ankle Fractures
pp.1327-1329
発行日 2014年12月1日
Published Date 2014/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2015090927
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
足関節外顆骨折(Weber分類type B)に対する手術治療として抗滑走プレート法を行った32例32足を対象に、術後免荷期間なしの16例(男10例、女6例、平均56例;A群)と、免荷期間を設けた16例(男12例、女4例、平均50歳;B群)の成績を比較した。A群では術翌日からU字シーネまたはアンクルサポーターを装着して痛みに応じて全荷重を許可し、B群は術後平均1週より部分荷重、2~3週で全荷重とした。術後入院期間はA群平均13.9日、B群22.0日で、有意にA群が短かった。受傷前と同等の歩行能力を獲得するまでの期間はA群19.2日、B群25.1日と有意差はなかった。X線評価(Burwell & Charnley)では、術直後および術後3ヵ月とも全例anatomicalであり、良好な整復位が獲得・維持されていた。術後合併症はB群で創部感染と骨折部周囲の異所性骨化を各1例認めたが、腓骨筋腱炎はなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2014