発行日 2014年4月1日
Published Date 2014/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2014223447
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2010年9月~2011年12月に大腿骨近位部骨折に対して入院治療を行った192例を、病診連携クリニカルパス使用(旧パス群)58例(男8例、女50例、平均年齢82.6歳)と骨粗鬆症に対する薬物治療を導入するクリニカルパス使用(新パス群)134例(男27例、女107例、平均年齢83.3歳)の2群に分け、骨粗鬆症の薬物導入率や通院継続率などを比較検討した。新パスでは術後に坐位が可能になった症例に対してビスホスホネート月1回製剤の内服を開始し、退院時には再診日を予約するように改善した。退院時の骨粗鬆症の薬物治療導入率は旧パス群36.2%、新パス群68.7%、退院後1年時点の通院継続率は旧パス群25.9%、新パス群53.0%と、いずれも新パス群が有意に多かった。ロジスティック回帰分析の結果、新パスを導入したことと独立して関連する因子は退院後の通院継続の有無であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2014