発行日 2013年12月1日
Published Date 2013/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2014042064
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症例は19歳女性で、陸上競技のトレーニング中、ダッシュ時に右大腿後面の断裂音と共に激痛を自覚し歩行困難となり、近医にて遠位大腿二頭筋腱皮下断裂と診断され、手術目的で受診となった。画像所見にてT2強調脂肪抑制画像において、右大腿二頭筋腱遠位部に高輝度領域を認め、腱の途絶像を認めた。右大腿二頭筋腱遠位皮下断裂と診断し手術を行った。手術所見は大腿二頭筋腱は筋腱移行部で完全に断裂しており、近位断端は軽度短縮し周囲に血腫が認められた。術後は膝関節30°屈曲位で、3週間ギプス固定を行い、術後3週より膝関節可動域(ROM)訓練、術後4週より部分荷重歩行を開始、術後6週で全荷重歩行を許可した。術後経過は良好で、術後2年の現在、自覚症状はなく、ROM制限も消失し、もとのスポーツ活動に復帰が可能となった。
©Nankodo Co., Ltd., 2013