経験と考察
テリパラチド連日投与による骨粗鬆症患者に対する腰痛および日常生活動作改善効果の検討
望月 猛
1
,
矢野 紘一郎
,
廣島 亮
,
増井 文昭
,
白旗 敏克
,
桃原 茂樹
1鎌ヶ谷総合病院 整形外科
キーワード:
骨粗鬆症
,
骨密度
,
日常生活活動
,
腰痛
,
Teriparatide
Keyword:
Activities of Daily Living
,
Osteoporosis
,
Bone Density
,
Low Back Pain
,
Teriparatide
pp.1059-1061
発行日 2013年9月1日
Published Date 2013/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2013353831
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テリパラチド20μg(TPTD20)連日投与による骨粗鬆症患者に対する腰痛および日常生活動作改善効果について検討した。TPTD20を連日投与し、投与開始時に1ヵ月間以上の腰痛を認め、6ヵ月以上経過した40例を対象とした。投与後6ヵ月時の腰椎骨密度(LBMD)の増加率が5%以上群(A群)と5%未満群(B群)で検討した。平均LBMDの増加率は、全体では投与後3ヵ月から有意な増加を認め、投与後6ヵ月で6.1%の増加率であった。A群では投与後1ヵ月から有意な増加を認め、投与後6ヵ月で11.4%の増加率であった。PVASはいずれの群においても投与後1ヵ月より有意に改善した。JOAスコアは全体、A群では投与後1ヵ月より有意に改善を認めた。B群では投与後3ヵ月のみ有意に改善を認めた。
©Nankodo Co., Ltd., 2013