発行日 2013年9月1日
Published Date 2013/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2013353829
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成長期の腰痛患者に対し、その病態について画像診断をもとに検討した。腰痛を主訴に受診した18歳以下の症例で、単純X線像とMRIの両者を施行した280例を対象とした。単純X線像で分離症が診断できたものは36例、単純X線像では診断できなかったがMRIによって分離症と診断できたものが53例で、分離症と診断されたものは合計89例であった。椎間板異常所見は231例に認め、髄核信号低下183例、椎間板突出179例、終板異常89例であった。その他の異常所見は6例に認め、仙骨疲労骨折3例、外傷による椎体の不顕性骨折2例であった。また、後腹膜腔内の悪性腫瘍が1例含まれた。これらはいずれも、単純X線像では主病変を指摘することはできなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2013