発行日 2012年6月1日
Published Date 2012/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2012294296
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ロッキングプレートを抜去した73例77枚、locking head screw 455本のうち、通常のドライバーではスクリュー抜去が困難であったのは10例(男8例、女2例、平均36.3歳;PD群)で、抜去容易であった67例(男44例、女23例、平均45.8歳;PE群)と比較した。PD群のプレート部位は脛骨遠位端4枚、鎖骨骨幹部、上腕骨近位端、尺骨・腓骨骨幹部、肘頭、橈骨骨幹部各1枚であった。抜去までの期間はPD群平均538.6日、PE群307.0日と有意差を認め、PD群のスクリュー14本の径は全て3.5mmで、位置は骨幹部10本、骨幹端4本であった。即ち抜去までの期間が長く、3.5mm径スクリューに抜去困難が多く、若年、脛骨、骨幹部に抜去困難の傾向が認められた。抜去困難スクリューのうち1本は不適切な方向に挿入されていた。14本中8本は円錐型抜去用スクリューで抜去し、2本はプレートを曲げてプレートごと回転させ、4本はカーバイドドリルでヘッドを破壊して抜去した。
©Nankodo Co., Ltd., 2012