臨床研究
初期臨床研修におけるリハビリテーション科研修の意義と今後の課題 学内アンケート調査結果の分析を通じて
廣畑 俊和
1
,
大濱 倫太郎
,
上野 真
,
河村 健太郎
,
宮田 隆司
,
下堂薗 恵
1鹿児島大学 大学院医歯学総合研究科リハビリテーション医学
キーワード:
質問紙法
,
医学生
,
動機付け
,
リハビリテーション
,
医師臨床研修
,
回復期病院
,
病院リハビリテーション科
,
リハビリテーション医
,
リハビリテーション病院
Keyword:
Hospitals, Rehabilitation
,
Physical Therapy Department, Hospital
,
Motivation
,
Physiatrists
,
Hospitals, Convalescent
,
Internship and Residency
,
Rehabilitation
,
Students, Medical
pp.817-822
発行日 2022年7月15日
Published Date 2022/7/15
DOI https://doi.org/10.32118/J02606.2022227464
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目的◆本学リハビリテーション科初期研修後に他科の専攻医となった医師は、どのような動機で初期研修にて当科を選択したか、そして現在の診療の現場で当科研修がもたらす意義について検討する。対象◆2018年度および2019年度に初期臨床研修で当科を研修した他科専攻医。方法◆Googleフォームを用いた匿名のアンケート調査を実施した。結果◆対象者17名のうち、14名からアンケートの回答を得た。研修で学んだことは「リハビリテーション診断」に関する項目が多かった一方で、「リハビリテーション治療」に関する項目は「もっと学びたい」と答えた割合が高かった。また、「社会福祉制度の利用(リハビリテーションマネジメント)」は専攻医らが現在の診療現場で直面している問題であった。結語◆当科研修を経て、患者の障害に目を向け、退院後の生活にまで関心が向くようになっていることが初期研修における当科選択の意義と考えられる。今後、対象者を増やすとともに複数施設での検討が望まれる。
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