発行日 2011年8月1日
Published Date 2011/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2011338935
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40歳女。過去に数回の下腿蜂窩織炎の治療歴があり、そのつど抗生物質で治癒しており、原因は患者自身による足底の角質除去時にできた創からの感染と考えられた。今回、右足の蜂窩織炎で入院となり、高度な腫脹・発赤、多量の浸出液、炎症反応高値を認めた。緊急に行ったMRI所見より第1中足骨骨髄炎と診断し、膿貯留を認めたため皮膚切開・デブリドマンを行った。切開後7日時点で瘻孔が足底まで貫通しており、骨髄炎の進行を認めたため、腐骨摘出およびデブリドマンを行い、更に術後2日より陰圧創傷治療システムによる治療を開始した。なお、より確実に肉芽を増生させるため塩基性線維芽細胞増殖因子製剤を交換時に併用した。システムは4週間で終了し、創は上皮化が得られた。
©Nankodo Co., Ltd., 2011