発行日 2011年6月1日
Published Date 2011/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2011288557
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皮膚常在菌による感染例について報告した。対象は男5例・女1例、年齢31~76歳で、5例は感染粉瘤で起炎菌は嫌気性菌のPeptostreptococcus magnusが1例、Peptostreptococcus asaccharolyticusが1例、Peptostreptococcus sp.が1例、好気性菌のCorynebacterium sp.が1例、菌緑膿菌および上皮ブドウ球菌が1例であった。残り1例はpilonidal cyst感染で、起炎菌は嫌気性菌のBacteroides fragillsであった。高頻度に嫌気性菌が検出され、これらは皮膚深部に常在する菌であるため手術部位感染の原因菌になる可能性があると考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2011