発行日 2009年5月1日
Published Date 2009/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2009224968
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2003年1月~2005年8月の悪性リンパ腫患者174名(男111名、女63名、年齢21~85歳)を対象に脊椎病変の発生頻度と治療および予後についてレトロスペクティブに検討した。脊椎病変は18例(男11例、女7例、年齢35~74歳)で、Hodgkinリンパ腫4例、非Hodgkinリンパ腫14例であった。脊椎脊髄病変での発症は5例でその他の13例は経過中に発生した。治療は全例に化学療法を施行し、原病に対する化学療法のみは5例、放射線の併用8例、手術的治療の併用1例、装具療法の併用1例であった。脊椎病変を有した悪性リンパ腫の予後は、経過観察時(平均観察期間5.3年)に生存していた症例は10例、死亡していた症例は8例で平均生存期間は2.6年であった。手術的治療を施行した3例は悪性リンパ腫の確定診断前であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2009