発行日 2011年9月1日
Published Date 2011/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2012061431
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50歳男。左示指橈側のしびれを主訴とした。左示指基部に表面平滑、弾性軟の境界明瞭な腫瘤を触知し、MRIで左母指と示指の間にT1強調像で低信号、T2強調像で高信号を示す約2cm大の多房性の腫瘤を、屈筋腱の橈側に沿って認めた。左手掌に発生したガングリオンと診断して腫瘤摘出術を施行し、腫瘤は神経内から発生していたため完全摘出不可能で、神経上膜を切開後、神経束を展開して可及的に腫瘤を摘出した。術後経過は良好で、術後3ヵ月で再発や神経障害は認めなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2011