上肢の外科 最近の進歩
肩関節疾患の治療 反復性肩関節脱臼の治療 単純縫合とsuture bridgeの併用が可能なハイブリッド型鏡視下Bankart修復法 suture-reel techniqueを用いて
森原 徹
1
,
平田 正純
1京都府立医科大学 大学院医学研究科運動器機能再生外科学
キーワード:
医学用イラストレーション
,
肩関節
,
肩関節脱臼
,
関節鏡法
,
縫合法
,
縫合糸
,
不安定肩
Keyword:
Arthroscopy
,
Medical Illustration
,
Shoulder Dislocation
,
Suture Techniques
,
Sutures
,
Shoulder Joint
pp.67-72
発行日 2008年10月10日
Published Date 2008/10/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2009019951
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アンカーを用いた鏡視下Bankart修復術において、前下関節上腕靱帯(AIGHL)-関節唇複合体を修復固定する際、より強固な修復を目的として様々な方法が試みられている。著者等は以前、Panalok Loop Anchor(Mitek社)を用い、bridging sutureを追加することで下関節上腕靱帯-関節唇複合体を付着部に面で固定する方法を報告した。今回、sliding knotの使用が可能で、bridging sutureと単純縫合が同時に施行できる縫合法(suture-reel technique)を考案し、AIGHL-関節唇複合体の固定に応用したところ良好な結果が得られたので報告した。
©Nankodo Co., Ltd., 2008