発行日 2006年7月1日
Published Date 2006/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2006314593
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症例1(65歳男).口蓋悪性多形性腺腫と診断された.その後,リンパ節,肺に転移・再発があり,8回手術が行われたが,腰痛を認め,口蓋悪性多形性腺腫の骨転移と診断された.右仙腸関節骨転移部位に放射線治療(RT)が施行され,また肺転移部より出血を起こしRTを行った.更に左背部痛が増強し,左頸部リンパ節にも転移を認めた.家族の希望により転院となったが,転院先にて患者は左肺転移による呼吸不全で死亡となった.症例2(67歳男).口蓋ポリープの手術を行ったものの再発し,多型性腺腫と診断された.腰痛,臀部痛を認め,CTにて右仙腸関節中心に腫瘤を認めた.左軟口蓋腫瘤も認め,悪性多形性腺腫と診断された.腫瘍血管塞栓術が行われ,右腸骨広範切除を行ったが,半年後に腰椎,仙骨,右坐骨に局所再発を認め,RTを行った.しかし,以後も両側肺,肝臓に転移を認め,患者は最終的に肝機能障害による腹水を生じ死亡となった
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