発行日 2005年11月1日
Published Date 2005/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2006040990
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臼底突出を認めた関節リウマチ(RA)股関節6例7関節に,楕円形カップを用いた人工股関節全置換術(THA)を行った.Porous Elliptical Cupを臼蓋側に,セメント用ステムを大腿側に使用した.リーミングは臼底まで行わず臼蓋辺縁を残し,臼底部の骨欠損に対しては骨頭の粉砕骨を嵌入して移植した.術後3週間で全荷重歩行とした.追跡期間は平均26ヵ月で,日整会股関節機能判定基準は術前21点であったが,術後には67.5点へと改善した.術後3~4ヵ月で移植骨と周囲の骨との境界が不鮮明になった.X線像において,コンポーネントトの移動およびコンポーネント周囲の透亮像を認めた症例はなかった.本方法は比較的容易であるにもかかわらず確実な固定性が得られ,また,短期ではあるが良好な結果も得られ,有用であると思われた
©Nankodo Co., Ltd., 2005