特集 小児の気道感染症-症状からどこまで原因を探れるか?
典型的な症例を見よう 肺炎球菌性中耳炎
杉田 麟也
1
1杉田耳鼻咽喉科
キーワード:
Streptococcus pneumoniae
,
抗細菌剤
,
中耳炎
,
肺炎球菌感染症
,
鼻汁
,
肺炎球菌ワクチン
,
細菌薬剤耐性
,
血清型
Keyword:
Drug Resistance, Bacterial
,
Anti-Bacterial Agents
,
Streptococcus pneumoniae
,
Nasal Lavage Fluid
,
Otitis Media
,
Pneumococcal Infections
,
Pneumococcal Vaccines
,
Serogroup
pp.205-211
発行日 2019年2月1日
Published Date 2019/2/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2019142787
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<Key Points>(1)肺炎球菌ワクチンにより肺炎球菌性中耳炎の頻度が低下した。(2)PSSPが75%程度に戻った。(3)グラム染色検査、細菌培養、ラピラン肺炎球菌迅速診断で起炎菌を確認して抗菌薬を選択する。(4)AMPC 60mg/kg分2、CVA/AMPC 90mg/kg、テビペネム12mg/kgが有効である。CDTR-PIは抗菌力良好だがバイオアベイラビリティーが17%と低値で効果は限定的である。(5)肺炎球菌3型(ムコイド型)中耳炎にはキノロン系は選択しない。
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