発行日 2005年1月1日
Published Date 2005/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2005140435
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1995年から2000年に縦割法脊柱管拡大術を施行した圧迫性頸髄症(頸髄症)104例を対象とし,術前MRI T2強調矢状断像にみられた脊髄輝度変化と重症度,手術成績との関係を検討した.病変の範囲と輝度の淡濃から脊髄輝度変化を5群に分類し,各群の手術時年齢,罹病期間,術前・最終診察時の日整会頸髄症治療成績判定基準(JOAスコア)と改善率を比較した.その結果,淡い変化を含めると86例(83%)に輝度変化がみられ,これらの症例では輝度変化のない症例と比較して高齢で罹病期間が長く,最終診察時のJOAスコアと最終改善率は劣っていた.特に濃い輝度変化を呈する症例では罹病期間が長く,術後のJOAスコアや最終改善率が劣っており,除圧しても改善し難い不可逆的な変化をより多く含んでいると推察された
©Nankodo Co., Ltd., 2005