発行日 2004年12月1日
Published Date 2004/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2005067150
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看護学生の検診時前足部普通写真の形態解析を行い計測値の分布を調べ,健常な足の検診や外反母趾診療などへの活用について検討した.検診時に前足部の普通写真を撮影した検診群715例1430足(全例女性,18~21歳)および外反母趾やスポーツ障害など足の愁訴にて整形外科外来の受診者群43例80足(男性43足・女性37足,年齢20~97・平均35歳)の前足部普通写真とX線像を比較検討した.普通写真・X線像ともに両足荷重時の背底方向像を真上より15度前方から撮影し,普通写真では拇指と第2趾の長さ・足の幅・拇指の外反角を測定し,X線像では外反母趾角・第1第5中足骨間角と拇指・第2趾の軟部陰影先端から基節骨近位関節面最陥凹部までの長さを測定した.その結果,普通写真上の測定値はX線上の測定値と比較して精度が劣るものの,外反母趾の簡便な評価などには有用に活用できる可能性があるものと考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2004