発行日 2004年8月1日
Published Date 2004/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2005037780
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4歳10ヵ月女児.妊娠35週,頭位吸引分娩で出生した.4歳頃に家人が歩容異常に気づいたが,様子をみていた.改善しないことから4歳10ヵ月で初診した.画像所見および血液生化学的検査に異常のないこと,骨系統疾患を疑わせる所見のないことから先天性内反股と診断した.PauwelsのY型矯正骨切り術を施行した.後療法は術後8週で部分荷重歩行,術後12週で全荷重歩行とした.術後6ヵ月の単純X線像で骨切り部の骨癒合が認められた.術後11ヵ月でプレート抜去術を行った.術後1年4ヵ月の現在,歩容は正常で疼痛はなく,スポーツを含め日常生活に制限はない.X線像で大転子高位の増悪や内反股の再発は認められないが,三角骨が完全には消失していない
©Nankodo Co., Ltd., 2004