臨床室
高度足趾変形手術の1例
宮内 志昂
1
,
横山 光輝
1石井病院 整形外科
キーワード:
X線診断
,
関節可動域
,
骨切り術
,
内固定法
,
骨ねじ
,
骨板
,
骨ワイヤー
,
足指
,
脱臼
,
中足指節関節
,
胼胝
,
外反母趾
,
集学的治療
,
関節授動術
Keyword:
Callosities
,
Bone Plates
,
Bone Screws
,
Bone Wires
,
Combined Modality Therapy
,
Joint Dislocations
,
Hallux Valgus
,
Fracture Fixation, Internal
,
Metatarsophalangeal Joint
,
Osteotomy
,
Radiography
,
Toes
,
Range of Motion, Articular
pp.1252-1255
発行日 2014年11月1日
Published Date 2014/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2015042180
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症例は66歳女で、28年前に左足の外反母趾手術を受けたが、徐々に足趾変形が進行して胼胝を形成し、疼痛で歩行困難となった。母趾が外反・外旋して第2、3趾は母指の上に乗り、小趾は内反し、母趾内側と第3~5趾中足趾節(MTP)関節足底部に有痛性胼胝が形成されていた。母趾に対してLapidus変法を施行し、第1中足骨-楔状骨間関節の骨切り後、第1中足骨は約40°内反し内旋して短縮矯正を行った。骨切り部の固定にはPlateを用い、母趾内側関節包はアンカースクリューで第1中足骨に縫着した。第2趾は切除関節形成術後で短縮著明であり、MTP関節の授動術を行い、脱臼整復後にKirschner鋼線で固定した。第3~5趾はCoughlin変法により中足骨基部での斜め骨切りで第2中足骨に合わせて短縮し、Plateで固定した。MTP関節脱臼には関節授動術を行い、第3趾は第2趾と同様に固定した。術後1年経過し、胼胝は消失して痛みなく歩行可能となった。
©Nankodo Co., Ltd., 2014