発行日 2004年6月1日
Published Date 2004/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004248917
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下肢人工関節置換術を行った症例に術前にセフメタゾールナトリウム(CMZ)1gのワンショット静注投与を行い,血中および骨髄血中濃度を経時的に測定し,止血帯の抗菌薬の骨髄移行に対する影響を検討した.止血帯を用いる人工膝関節全置換術(TKA)群では,CMZの骨髄血中濃度は人工股関節全置換術(THA)群に比して著明に低く,止血帯使用中にCMZの黄色ブドウ球菌に対するMIC以上の濃度は殆ど得られなかった.止血帯を解除するとMIC以上の濃度が得られ,術直後の感染予防には有効であると考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2004