発行日 2003年12月1日
Published Date 2003/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004156770
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
17歳男.落下した鉄製品で右中指を受傷し近医で創傷処置を受けたが,屈曲不能と指尖部の痛覚過敏が軽減しないため,受傷後2ヵ月目に受診した.右中指指尖部に爪甲の変形を認め,自動屈曲ができず,他動屈曲は可能であった.またMRIで屈筋腱断裂は認めなかったことから,右中指屈筋腱の癒着と考え腱剥離術を計画したが,浅麻酔のため痛み刺激が起こり,完全に自動屈曲したため,腱剥離術の必要はないと考え手術を終了した.術後診断は,転換性障害による右中指の屈曲障害と考えた.術直後に自動屈曲は可能で,術後2年の時点でも屈曲可能である
©Nankodo Co., Ltd., 2003