発行日 2003年11月1日
Published Date 2003/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004071661
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急速破壊型股関節症(RDC)5例についてマッピングを行い,病理組織学的特徴を詳細に調査し,関節破壊のメカニズムについて検討した.人工股関節置換術(THA)を受けた5例5関節を対象にし,平均年齢73±8歳であった.BMIは平均21.7±4.4であった.標本は全てTHAの際に摘出された大腿骨頭であった.病理組織学的所見として,2骨頭の破壊された骨頭表面領域に巣状の小さな骨壊死が散在し,漸次置換を伴ったnecrotic bone trabeculaeに新たに骨が付加されており,付加された骨自体も壊死に陥っている像が認められた.3骨頭内に粗な線維性組織が散在していた.巣状骨壊死と粗な線維性組織の散在はRDCにおける特徴的な病理組織学的所見と考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2003