発行日 2003年3月1日
Published Date 2003/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2003185401
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手術的治療を行った手関節橈側部症例7例(男3例・女4例,22~60歳)の診断的アプローチ,病態,治療について考察した.7例中4例に他の疾患の合併を認め,手指屈筋腱の滑膜炎,尺骨突き上げ症候群,CPPD関節症,肘部管症候群合併各1例であった.4例で手根管症候群様の手指の痺れを訴えたが,電気生理学的検査による短母指外転筋および第二虫様筋の終末潜時は正常範囲内であった.各種徒手検査で陽性を示しても,単純X線およびストレスX線で著変を示さず,MRIも信頼性に乏しく,診断は治療を兼ねた関節鏡が有効で,掌側アプローチや手根中央関節鏡などで鏡視する必要があると思われた
©Nankodo Co., Ltd., 2003