特集 手関節尺側部痛をきたす疾患の診断と治療
手関節尺側部痛の関節鏡診断
西塚 隆伸
1
,
建部 将広
1名古屋大学 医学部手の外科学
キーワード:
局所解剖学
,
関節鏡法
,
月状骨
,
手関節
,
手首外傷
,
関節痛
,
三角線維軟骨
,
下橈尺関節
,
手根中央関節
,
橈骨手根関節
Keyword:
Anatomy, Regional
,
Arthroscopy
,
Lunate Bone
,
Wrist Injuries
,
Wrist Joint
,
Arthralgia
,
Triangular Fibrocartilage
pp.808-813
発行日 2017年8月19日
Published Date 2017/8/19
DOI https://doi.org/10.18885/J00282.2017355388
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はじめに
手関節尺側部痛の診断においては,理学所見や MRIも重要であるが,関節鏡診断がやはりgold standardとされており,①滑膜炎,②骨間靱帯損傷, ③三角線維軟骨複合体(triangular fibrocartilage complex;TFCC)損傷,④軟骨の欠損など,他の 検査で診断しにくい病態が直視下に確認できる点 が大きいと考える。 本稿では,関節鏡の適応,鏡視所見およびそこ から考えられる診断などについて,述べることと する。
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