発行日 2003年2月1日
Published Date 2003/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2003165685
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75歳男.高齢にも拘わらず外科的治療と呼吸リハビリテーションにより人工呼吸器から離脱し得た.本例は僧帽筋,胸鎖乳突筋の麻痺がない呼吸性四肢麻痺であり,口唇の動きに加えて頸部運動により術前から簡単な意思疎通は可能であった.除圧範囲は脊髄病変が後頭骨/C1境界部からC2に及ぶことを考慮して後頭骨~C3とした.固定法は心肺機能を中心に患者の全身状態が悪く気管切開を行っており,頸椎装具による外固定が困難である条件下で術後超早期に離床できるように,Luque法による後頭骨~C7の後方固定を行った.術前から呼吸リハビリテーションを開始してSIMV,on and off方式でweaningを行った結果,人工呼吸器を離脱し,離床,会話が可能になった
©Nankodo Co., Ltd., 2003