発行日 2002年11月1日
Published Date 2002/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2003099145
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
Pellegrini-Stieda病で骨化巣摘出を要した2例を経験した.症例1は25歳男.交通事故で右下腿骨折,左下腿開放骨折等の多発外傷を負った.右下腿骨折に対して髄内釘による観血的整復内固定術を施行した.可動域(ROM)訓練を開始したが,ROMが不良であったため,骨化巣摘出を含めた授動術を施行した.症例2は29歳男.交通事故で肋骨多発骨折,両肺挫傷,左膝打撲を負った.ROM制限を認め,症例1同様の骨化陰影を認めた.ROMが改善しないため,骨化巣摘出術を行った.術後3ヵ月間ダイドロネルを投与した.術後7ヵ月以降ROM制限はなくなり,術後1年経過時の99mTc骨シンチグラムでは,摘出部位に新たな集積像は認めなかった.X線像では2年経過した現在まで再燃は認めない
©Nankodo Co., Ltd., 2002